[ブリューガイド]自宅で美味しいアイスコーヒーを淹れる3つの方法

段々と暑さが増してきて、アイスコーヒーが恋しくなる季節がやってきました。

今回はいくつかのアイスコーヒーの淹れ方をご紹介します。

それぞれの特徴や必要な道具、手順を詳しく紹介するので、お好みに合わせて選んでみてください。

アイスコーヒーの基本知識

アイスコーヒーには大きく分けて「急冷式」と「水出し式」の2つの抽出方法があります。

急冷式は熱いコーヒーを一気に冷やす方法で、香りが強く、すっきりとした味わいが特徴です。一方、水出しは時間をかけてじっくり抽出するため、まろやかで甘みのある仕上がりになります。

どちらも美味しいアイスコーヒーを作ることができますが、求める味わいや時間に応じて選ぶのがおすすめです。

1:ハンドドリップ(急冷式)

急冷式アイスコーヒーの特徴

急冷式は、熱湯で抽出したコーヒーを氷で冷やす方法です。香りが豊かで、明るい酸味特性が楽しめます。抽出から5-10分程度で完成するので、すぐに飲みたい時にも最適です。

必要な道具・材料

  • コーヒー豆:14g(中挽き)
  • お湯:120ml(90℃)
  • 氷:40g(温度を下げる用)+お好み(カップの大きさに合わせて)
  • ドリッパー
  • ペーパーフィルター
  • サーバー
  • スケール(ハカリ)

手順

  1. ドリッパーにフィルターをセット ペーパーフィルターをドリッパーにセットし、湯通しします。湯通ししたお湯は捨てます。

  2. コーヒー豆をセット 中挽きにしたコーヒー豆14gをフィルターに入れ、平らにならします。

  3. 蒸らし 中心から外側に向かって、お湯30mlを螺旋状にゆっくり注ぎ、30秒蒸らします。

  4. 抽出 残りのお湯90mlを3回に分けて注ぎます。全体で2分半-3分半で抽出完了。

  5. 氷をサーバーに入れる 抽出後のサーバーに氷を1粒ずつ入れます(40g)。急激に冷やすことなく徐々に温度を落とすことで尖った酸味が抑えられます。

  6. 混ぜて完成 氷が溶けてコーヒーが冷えたら、軽く混ぜて完成です。氷の入ったグラスに注いでお召し上がりください。

美味しく淹れるコツ

  • 通常のホットコーヒーより濃いめに抽出することで、氷で薄まっても美味しい濃度を保てます

2:水出しコーヒー 

水だしコーヒーの特徴

水だしコーヒーは、冷水でじっくり時間をかけて抽出する方法です。熱を使わないため、まろやかで甘みのある仕上がりになります。一度に多めに作れば、冷蔵庫で2-3日保存可能です。

必要な道具・材料(4杯分)

  • コーヒー豆:50g(中細挽き〜中挽き)
  • 水:750ml(常温または冷水)
  • ポット:水が1リットル入るもの
  • お茶パックなどのフィルター

手順

  1. コーヒー豆を挽く 水だしコーヒーは、普段のホットコーヒーよりも若干細かくすることをお勧めします

  2. フィルターに詰める 抽出中にこぼれないようにフィルターを折り返します。

  3. 水を注ぐ 常温または冷水750mlを優しく注ぎます。

  4. 抽出

    • 常温で7-9時間(目が細かいフィルターの場合は、10-12時間)
    • 冷蔵庫で10-12時間(目が細かいフィルターの場合は、12-15時間)
  5. 濾過 抽出が完了したら、コーヒーかすを取り除きます。

  6. 完成 氷を入れたグラスに注いで完成です。完成後は冷蔵庫で保管しなるべく早く召し上がってください。

美味しく淹れるコツ

  • 抽出時間が長すぎると過抽出になり渋みが強くなるので注意してください

3:水出しコーヒーバッグ

水だしコーヒーバッグの特徴

水だしコーヒーバッグは、お茶のティーバッグのようにコーヒーを抽出できる最も手軽な方法です。特別な器具が不要で、誰でも簡単に美味しい水だしコーヒーが作れます。

必要な道具・材料(2杯分)

  • 水だしコーヒーバッグ:1個
  • 水:300ml
  • サーバー

手順

  1. ピッチャーに水を入れる 300mlの水をピッチャーに入れます。
  2. コーヒーバッグを投入 水だしコーヒーバッグを水に浸します。軽く揺らして全体を濡らしましょう。
  3. 抽出
    • 常温で7-9時間
    • 冷蔵庫で10-12時間
  4. バッグを取り出す 抽出完了後、コーヒーバッグを取り出します。軽く絞っても構いません。
  5. 完成 氷を入れたグラスに注いで完成です。抽出後は冷蔵庫で保管し、なるべく早くお召し上がりください。

美味しく淹れるコツ

  • 抽出時間を調整してお好みの濃度に
  • バッグを取り出すタイミングで濃度をコントロールできます
  • 複数のバッグを使えば、まとめて複数杯作れます。

各方法の比較表

方法 時間 難易度 味の特徴 おすすめシーン
ハンドドリップ(急冷式) 5-10分 ★★ 香り高い、すっきり すぐ飲みたい時
水だしコーヒー 7-9時間 ★★ まろやか、甘み じっくり楽しみたい
水だしバッグ 7-9時間 ★☆☆ まろやか、甘み 手軽に作りたい

まとめ

自宅で美味しいアイスコーヒーを淹れる3つの方法をご紹介しました。

  • すぐ飲みたいなら「ハンドドリップ(急冷式)」
  • まろやかな味わいを求めるなら「水だしコーヒー」
  • 手軽さ重視なら「水だしコーヒーバッグ」

どの方法も、コーヒー豆の品質が味を大きく左右します。クリーンで甘く、豊かなフレーバーが特徴の高品質なコーヒー豆を使用することで、思いがけない美味しさに出会えるはずです。

ぜひ、お好みの淹れ方を見つけて、明日の朝が待ち遠しくなるような美しいアイスコーヒータイムをお楽しみください。