Ipanema/ B67 Black currant

Brazil/ Dry Anaerobic

イパネマ農園 / ドライアナエロビック

カシスやプルーンのような奥行きのある果実味、冷める程に感じるリキュールさと丸い口当たりが印象的なテイスト

-Profile

ブルーエディション
B67
このドライな嫌気性発酵は、エキゾチックな味わいと柑橘系の明るい酸、リキュールのようなボディーが特徴です。
その特徴はカシスの香りが長く続き、わずかにアルコール感のある後味が特徴です。
品種: イエローバーボン
グリーブの標高 1,080mから1,160m
収穫方法: 厳選された手摘み収穫
収穫日: 2021年6月12日
プレパレーション方法: 乾燥した嫌気性発酵
乾燥工程。レイズドベッドで549時間
発酵工程: 167時間
保管方法 二重バリアビッグバッグ
地域:マンティケイラ山脈-リオ・ベルデ農園
太陽の向き: 北
総面積: 12.52 ha
開花: 2020年9月3日
スクリーン:15up

-Story

Black currant/ Blue Edition
風味傾向により商品名を付けたユニークさ
名門イパネマ農園の高品質マイクロロット プロジェクトです。 農園はブラジル南東部にあるマンチケー ラ山脈に位置し、『天に届く泣涕する山脈』と 呼ばれる程、標高が高く、山々がうねり、水 が豊富にある奇跡的な場所です。 今回お届けする『Premier Cru』とは、イパ ネマ農園 リオベルデエリアにて開始された 高付加価値マイクロロット企画です。リオベ ルデエリアの総面積は1,566 ヘクタール、内 604 ヘクタールでコーヒーを栽培し、標高は 900~1360m です。 リオベルデエリアは元々別の農家によってリオベルデ農園として1887 年に開設されていましたが、 2008 年にイパネマ農園に譲渡されました。その後の調査により、他のイパネマ農園のエリアよりもリオベ ルデエリアの方がより生産性が高く、品質的にも優れていることがわかってきました。 その理由は、以前の農園主が土壌を肥沃にするために鶏ふん肥料を惜しみなくこの地に与えてきたこ とが大きい様です。地形的にも、険しい起伏の生産区画があり、作業は困難極まりない一方で、高いとこ ろで標高1310m にも達する場所で整備された区画があることは非常に面白く、品種もイエロー系(ブルボ ン、カツアイ)に分類されていました。 2014~2016 年には多くの知恵、想い、歴史の詰まったリオベルデエリアに秘められた可能性を発掘す るために、ウィスキーやワインからヒントを得、様々な試行錯誤が繰り返されます。 ・品種と標高から熟成曲線を分析し、理想的な収穫時期を見出す ・各区画の最適値で収穫すると、高スコアの品質が実現した ・最適な収穫期間は20 日間続き、それを過ぎると品質は徐々に劣化していった ・最良の乾燥方法を探るため、2000 ㎡のアフリカンベッドと800 ㎡の屋根付きパティオを設け、様々な 技術と方法での自然天日乾燥が試された ・2 タイプのコロンビア製の巨大乾燥機によるテストを実施 32 に分けられ管理された区画のそれぞれに適した品種、顧客の要望に沿った精選方法と乾燥方法を 用い、他には真似できないこだわりの一品に仕上げることに挑戦しております。 特に注目はオリーブ選別機を改良して作ったチェリーの選別機による熟度選別です。 カッピングによりロット評価を行い、格付け、更に風味傾向により商品名を付けたユニークなものです。 品質評価のヘッドはQ グレーダーの重鎮として知られるマネー・アルベス氏です。 その評価に沿って、3 つのカ テゴリーに分類しました。 【Blue Edition】(スコア90 点 以上)/【Gold Edition】(スコア87 ~90 点)/【Black Edition】(スコ ア84~87 点) 今回は、【Blue Edition】よ り【ブラックカラント】をご紹介致し ます。  【細部へのこだわり】 【建築】精製工場を芸術作品として 作り上げるプロジェクトは、ブラジ ルの著名な建築事務所に委託さ れました。 【工業】精選・選別には、Penagos 社などとパートナーシップにより、 独自に開発された設備でコーヒー を精選・選別する優れた新しい方 法を目指しました。