X54 グラインダー

X54とは、ドイツ・マルケニッヒというブランドから出された”オールラウンド”小型グラインダーです。

マルケニッヒで有名なのは、EK43というグラインダーで、挽くというカテゴリにおいては真っ先に名前の上がる世界的にもとても評価の高いグラインダーです。

そのコンセプトが引き継がれ、家庭用にコンパクト化されたのが今回のX54です。

"X54の優れた点"
X54に限らず、もしあなたが美味しいコーヒーを飲みたいなら抽出器具や湯温を気にするよりも”良いグラインダー”を用意することはより早道になります。

X54の最も優れた点を挙げるなら、*中挽き・粗挽き*のフィルター(ハンドドリップやエアロプレスなど)からエスプレッソ用の*極細挽き*まで幅広い粒度に対応している点です。これは、先程触れた”EK43”の専売特許のような特筆すべき点でした。

それは、ただ極細挽きも中・粗挽きもイケますよ、ではなく、粒度分布(粒の揃い具合)も良く、使用感に不満を感じるようなことはありませんでした。

今までは、エスプレッソもドリップも飲みたい時は、エスプレッソ用とフィルター用それぞれに特化したグラインダーを購入するか、もしくは1台でどちらかに特化したもの(ドリップ用だけどおまけで細挽きも挽けます、のような)を選ぶか、コストを度外視すれば高額な業務用を検討しなければなりませんでした。

最近だと、コマンダンテのような幅広い粒度に対応した高性能ハンドグラインダーも出てきましたが、毎日飲むことを考えれば毎回手挽きするのは負担もあります。

そうした背景の中で、こんなにもコストパフォーマンスに優れたグラインダーはこれまでなかったのかもしれません。

操作性もシンプルで、粒度を変えるのはマシン横のダイヤルを回すだけで容易に変更が可能です。

マシン自体が大変コンパクトで、静音設計だからこそ家庭での使い勝手もきっと満足度が高いでしょう。

"X54の欠点"
正直あまり思いつきませんが、しいてあげるなら業務用に比べて、エスプレッソ挽きの際に時間がかかる(豆にもよりますが20-30秒前後)ことでしょうか。

また、シングルドース(1杯分のみホッパーに入れてグラインドする)を想定していない設計であるようです。

上記で挙げた2点については、結論から言えば”小さなコツ”で解決できるため、購入を妨げるほどの弱点にはならないとオブロスコーヒーは考えています。

時間がかかることについては、小さな刃を内蔵している、パワーが弱いという点に起因するようですが、それは反対に、本体サイズがコンパクトになる、消費電力が小さく抑えられるというメリットを実現できている証拠です。

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