Sitio Nova Furnas

Brazil/ Washed

シティオ・ノーバ・ファーナス農園/ブラジル/ナチュラル

カカオ, クリーン, スムース, リッチ, グレープ,
ウェルバランス

-Profile

標高:1260m
面積:34ha
気温:20°C(年平均)
収穫時期:5~9月
生産処理:天日乾燥
農園主:ドルセ・フランコ女史
栽培地:南ミナス・カンペストレ地域
地形:山々が畝ねり、豊かな自然に囲まれた台地
品種:ムンドノーボ種、カツカイ種、他

-Story

ブラジルは世界最大の生産国ですが、最近は急速な経済発展から近年は世界第二位の消費国となっております。加えて品質の高いコーヒーの需要が高まっており、サンパウロ市内では欧米並みの素敵なカフェが繁盛しているようです。家庭用としてネスプレッソも好評のようです。1975年ブラジル大霜害でパラナ地区は大きな打撃を受け、更には病虫害などの影響で同地区はコーヒー栽培が非常に難しい状況となってしまいました。日本のコーヒー市場におけるブラジル豆の役割は、ブレンドのベースであり、最も使用されている豆です。書籍などでは中庸な風味と記載されていますが、上記の大霜害以降、産地が北上し、ブラジルは酸味系の豆に変貌しました。その後生産量急増、スペシャルティコーヒー運動の始まりで、ブラジル豆は多様化しました。ミナス・ジェライス州は、ブラジルの南東部に位置します。近年までは、肥沃な土壌とコーヒー生産に適した気候を兼ね備えた、南東部3州(南よりパラナ州、サンパウロ州、ミナス・ジェライス州)を中心にコーヒー生産が行われていました。現在は、南部の霜害対策として生産地域が徐々に北上し、このミナス・ジェライス州がコーヒー生産の中心地となっています。中でも、トレッスポンタス地域の属するミナス・ジェライス州南部は、自然豊かな環境の中で、他の地域とは差別化された特徴的な風味を持つコーヒーの生産地として有名です。シティオ・ノーバ・ファーナスは、コーヒー栽培に適した環境である、ミナス・ジェライス州特有の山の斜面に位置しています。この豊かな自然環境により、風味豊かで甘味と柔らかさを兼ね備えたバランスの良いコーヒーが作られてきました。農園主ドルセ・フランコさんは、小規模ならではの丁寧なコーヒー作りをしている5代目の農園主です。1880年に初代がこの地の先駆者として農園を開墾しました。この恵まれた環境にある農園と開拓者としての精神は、子や孫へと脈々と引き継がれていきました。現在は、研究熱心なドルセさんご夫妻がお兄さんと共に、高品質コーヒーに特化して生産を行っています。コーヒー作りに新しい変革が訪れる度に、彼女は見るもの聞くものに心血を注ぎ、学び探求し、より良いものを作ろうとします。近隣の品評会にも参加し高い評価を得ることで、更に美味しいコーヒーを作ろうというモチベーションを得ていると言います。また、周囲の自然豊かな環境にも配慮することに重きを置き、これから先の子や孫へと受継げる農園経営を大事にしています。今回はブラジルの品評会「テイスト・オブ・ハーベスト」にて入賞したロットをご案内させて頂きます。今年はコーヒー作りが非常に難しい年でしたが、彼女の努力により、味わいは、これがナチュラルと思うほど、グレープのような熟度の高いとてもクリーンな味わいに仕上がっております。