Fidel

Costa Rica / Red honey

フィデル農園/コスタリカ/レッドハニー

ラズベリーやアプリコットのような果実味、 ブラックティーのような香味と、クリーンな質感

-Profile

品 種: ビジャサルチ
エリア: ウエストバレー、ロウルデス・デ・ナランホ
標 高: 1600-1700m
オーナー: オルデマール・アリエッタ・ロボ
生産処理: レッドハニー

-Story

ビスタ・アル・バジェの設立
ウエストバレー、ロウルデス・デ・ナランホに位置するヴィスタ・アル・バジェ マイクロミル。このマイクロミルが注目をされるのは、ミルが始動した初年度、そのバージンクロップが2013年のカップオブエクセレンスでの優勝を果たしたことです。農園自体は40年以上の歴史があり、昔は牛舎でチェリーを運び、地域のミルへ低価格でコーヒーを卸していた生産農家の1人です。2000年代のコスタリカ マイクロミル革命を目の当たりにし、品質に根差し、自らが自信を持って生産したコーヒーを届けたいと、当時マイクロミル設立の決意をしました。フィデル、サポテ、ラ・カサの3つの農園を所有し、三人の息子マルコ、フランク、ホルコと農園を切り盛りしています

品質向上に向けた投資
現在植えられているビジャサルチ品種のエリアは、もともとは牧草地でマイクロミル設立にあたって新植したエリアです。2013年のCOE1位獲得以降も、土壌分析や植物分析に基づいて、肥料や栽培方法の改善を徹底して行っているのが特徴です。

ミルにおいても毎年少しずつ設備投資をしており、ミューシレージリムーバーなどの生産処理機器の増設も手伝って、以前の4倍の能力で生産処理ができるまでに成長しました。収穫後、より適切なタイミングで処理が行えるようになり、1つ1つの投資が品質向上にも寄与しています。一方で、乾燥工程において増産と共に用いていた機械乾燥も、今では輸出後の長期的な品質保持の観点から、スペシャルティは全て天日乾燥のみに切り替えたそうです。こうした品質第一の柔軟なマインドも彼らのこだわりを裏付けています。

品質への強いこだわり
また通常各マイクロミルでは、乾燥を終えたパーチメントコーヒーを輸出業者のドライミル(脱殻・選別などの精選所)へ運び込むのが普通ですが、ヴィスタ・アル・バジェでは、品質を徹底するために、ドライミルも作り、脱殻後は自ら最終選別を行うほど、スペシャルティコーヒーのマイクロロットの生産には拘っています。

 ミルの衛生面にも気を遣い、ストロベリーのような香りが漂うパティオ。発酵臭とは無縁の、いつ訪れても清潔に保たれたヴィスタ・アル・バジェ マイクロミルに多くのバイヤーが魅了されています。バージンクロップでの快挙に胡坐をかかずに、着実に品質向上に向き合うオルデマールさんの強いこだわりを感じ取って頂けたらと思います。